白馬のルンナ

三歳の頃と、四歳の頃にそれぞれ、ひと月間ほど祖父の家に預けられたことがあります。
季節は夏前だったでしょうか。預けられている間、雷がひどかったことだけが記憶に強く印象付いています。
普段から行き来はあったのですけれども、いつもは日帰り。
父の自転車の後ろに乗せられて、祖父の家へ。
いとこのお姉さんは中学生でしたので、可愛がられている間に気がつくと父は帰ってしまったあとでした。

  
素肌に直接着るブラウスの感触が好き。

  
祖父の家には、馬小屋があって家族の一員のようでした。実際どういう働きをしていたのかは知りませんけれども、育った家の近所にも小学生に上がる頃まで馬が居たようでした。

 ルンナ 月の浜辺のルンナ
ルンナ 星を見ているルンナ
ルンナ おとぎ話をしましょう
ルンナ 内緒話をしましょう
夜になったら二人で 
森の泉にゆこうよ
ルンナ 私ウフフと笑い
ルンナ おまえクククと笑う

 花が咲いたら二人で
かくれんぼして あそぼう
ルンナ 虹をわたってゆこう
ルンナ とおいしあわせの国
春のしっぽが見える
宝探しにゆこう
森のおひめさまです
王子様を探そう

昭和42年の流行歌。内藤洋子さんが歌っている、「白馬のルンナ」。
ぽかぽかと、馬が歩いているリズムが心地良くて舌足らずの可愛らしい歌はとてもメルヘンチック。
ラジオのリクエスト番組を聴いていて、カセットに録音したものを楽しくよく聞いていました。
こういう曲を聴くときのわたしは、首がリズムに合わせて動くものですから母が面白がっていました。
 
夜になったら二人で、
森の泉に行こうよ
 
に、胸ときめき。
 
虹を渡ってゆこう
宝探しに行こう
森のお姫様です。
 
のフレーズは、今でもテーマソングのようなものです。
 
 
同じ名前の歌手や、役者さんや作家さんのことは幼い頃から憶えているもので、曲目はともかく内藤洋子さんという名前だけは記憶にしっかり。彼女のように育つのかと、母は夢見たのかも知れません。
 
 

 
 
内藤洋子さんは、喜多嶋舞さんのお母さん。
話はそれますけど、酒井法子さんがインタビューでとんちんかんを言っていたって、以前よりおかしかったような扱いになっていて残念。当時は可愛らしいと印象を持ってみていた方が多かったのではないかしら。
 
とんちんかんなことは、わたしも良く言います。途中でおかしいことに気がついても、それをより盛り上げたいサービスのサガだと思います。内藤洋子さんのとんちんかんも素敵です。NHKのインタビューの際の一幕。
 

内藤「当時、エースコックの即席ラーメンが流行っていましてね・・・」
アナ(企業名が出てしまったのであせる)「はい。“食品メーカー”ですね」
内藤「そうです、そのエースコックの、♪ブタブタ子ブタ(と歌い出してしまう)というのね」
アナ(更にあせる)「“食品メーカー”のですね!」
内藤「そうです、その食品メーカーのエースコックのブタと同じような格好して給食当番ですからね、そのとき“お嬢さんこっちへきて写真を撮らせてくれませんか”って言われたんです」

「白馬のルンナ」は、映画「その人は昔」の挿入歌。映画の方は未だ未鑑賞の作品です。機会があれば観たい映画の1つです。
 

Posted via email from littleconcert’s posterous

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