大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス

1967年当時、日本の映画はモノクロからカラーへの転換期でした。ゴジラの第1作もモノクロ作品ですけれども、公開は1954年。ガメラの第1作から10年も前のことです。「大怪獣ガメラ」が公開されるときには、東方のゴジラはカラーでシネマスコープでの作品でした。キングギドラを相手に以前の作品で闘ったモスラが、ゴジラを援護するという「ポケットモンスター」のような展開。
 
 同じ方向性ではないものをとスタートした「ガメラ」のシリーズだったかも知れませんが、第1作の「大怪獣ガメラ」で少年をガメラが助けるくだりで観客の反応が良かったと言うことで第3作の「大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス」から“子どもの味方ガメラ”が定着することになったと言うことです。
 昭和41年に国産初の巨大スーパーヒーローとして「ウルトラマン」が登場。時代が「こどもたちの味方」を求めていたのでしょう。
 
 映画館の面には、スチールと言って白黒の写真がポスターと一緒に掲示してありました。公開期間を告知していた看板は映画からの写真を引き伸ばしたものではなくて、写真を元に看板専門の絵描きさんがイメージをふくらませて創作されたものでしたから、映画以上にすごみのある表現もありました。スチール写真もイメージに近いもので、映画にはないシーンがあります。それでも、異論をものともしない迫力が映画からは伝わってきます。

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