しらんかったばい 宇宙怪獣ガメラ よかよw

ターミネーターの冒頭シーンの、現代人の服装を手に入れるときの少しコミカルなシチュエーションは、「宇宙怪獣ガメラ」かも知れないと驚いた。ターミネーターは1983年の封切りですから、「宇宙怪獣ガメラ」は製作者もよく知っていたかも知れません。
 昭和ガメラシリーズの最終作品とされていますけれども、「ガメラ対深海怪獣ジグラ」が公開されたのは1971年。1980年3月公開の「宇宙怪獣ガメラ」との間には9年の経過があります。わたしも公開の情報は知っていたはずですけど、タイトルやこれまでの怪獣が総出演と紹介されていたと思います。それで過去のフィルムをつなぎ合わせたものだと思いましたし、スターウォーズの宇宙船のようなものが描かれていたので興味を持たなかったようです。
 もしかしたら当時一緒に遊んでいたお兄さんたちに、違う映画に誘われるときの口実を聞いてそう思ったのかも知れません。

映画「宇宙怪獣ガメラ」はマッハ文朱さんの映画初出演作となったものです。マッハ文朱さんをリーダーにする女性三人の宇宙人で、武器は持ってないけど変身能力と念力があることになっています。武器を所持していないというあたり、時代背景を思わせました。
 時代背景と言えば、主人公の少年がエレクトーンを奏でて新しい“ぼくの”ガメラ・マーチを作るシーン。わたしもエレクトーンは買えなくて、電気オルガンを練習していました。そういう育った時代を思い出しながら観ていると、馴染んでしまって初めての気がしません。

少年の夢のシーンに「宇宙戦艦ヤマト」のシーンが挿入されたり、ガメラが宇宙を飛んでいるときに「銀河鉄道999」が通過したりと独創的。今だからこそ、評価する気持ちを抱けるのかも知れませんが…。
 
 少年が飼っている亀を川に放してあげる。「小さき勇者たち」を想起させます。2006年に公開された、第12作「小さき勇者たち〜ガメラ〜」もキチンと観ていませんでしたから、改めて関心が高まっています。もしかしたら、「宇宙怪獣ガメラ」へのオマージュかも知れませんね。

ターミネーターを思わせるシーンは、マッハ文朱さんに対する宇宙人が地球に降り立つシーン。これも女性の宇宙人なわけですけれども、最初に観た地球人女性の服装を模倣します。けっこう胸にボリュームがあるので、胸がはだけ君。そこで通りかかった若い男たちに絡まれます。これを電撃でやっつけてしまいます。
 わたしも二十歳代の頃は胸がはだけて着崩れしがちで、声を掛けられることも少なくありませんでした。母には良く注意されていたいましたけれども、家を出るときにOKと言われても帰宅の時にはシャツの裾がはだけていたり。いったい何故でしょうね。

「宇宙怪獣ガメラ」は、上映時間1時間31分。昭和ガメラシリーズの中では、第2作「大怪獣決闘ガメラ対バルゴン」の1時間40分に続く2番目に長い作品です。ガメラの戦闘シーンも新たに作られている部分が多く、ドラマシーンも含めて充実しています。公開から来年で30年。知らなかったことが残念です。


 主題歌/”愛は未来へ・・・”
    (ミノルフォン レコード)
    唄.マッハ文朱
    作詩.やまひさし
    作曲.菊池俊輔

  

  
 主演のマッハ文朱さんが主題歌を録音。映画「宇宙怪獣ガメラ」の主題歌は、「愛は未来へ」で劇中で繰り返し耳にします。然しこの曲は、シングル盤のB面扱いでした。A面の「生きてる限り」は挿入歌となっていますけれども、映画には登場しません。
 こういうケースは珍しいことではありません。古くは「青い山脈」にも例のあることです。映画製作のスケジュールとの関係ですね。「ガメラ対大悪獣ギロン」から音楽を担当することになった、菊地俊輔さんが初めて作曲された新しい、「ガメラマーチ」なのですから。
 明るく可愛いガメラマーチとなった「愛は未来へ」。親しみのある優しい応援歌ですね。

 

木下圭一少年を演じていた、前田晃一君。女の子のように可愛い。そしてこの映画を鑑賞していてわたしが目が話せなかったのは、平和星(M88星人)の宇宙人3人の衣装でした。マッハ文朱さんの男性のような衣装でも、布地が上品。ほかの2人の衣装が可愛くてことのほか気になります。シーンが変わるごとに、違う衣装だったのでその点でも繰り返し楽しみたい映画です。真ん中の宇宙人が着ている、ワンピースは中でも気に入ってしまいました。
 
    衣装協力
   婦人服/イトキンジャンドール
   紳士服/三峰 渋谷店
ハンドバック/プリンセス
     靴/銀座エスペランサ
 
 とエンドロールにありました。ハンドバッグから武器を出す宇宙人が、ハンドバッグを強調していたのも見のがしていません。幼い頃から母と一緒にテレビを観ていると、着付け方を気にしていた母。ストーリーを追ってよと母を責めていたわたしなのに、と思うとおもわず笑みが浮かんでしまいます。

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アベックラーメンの裏技

アベックという表現が懐かしい、2人で食べる分量だと言うことをイメージしたネーミングです。今では古風な表現ですね。どういう意味って他県からのお客様に尋ねられるので、話題に出来るのでこれからも「アベックラーメン」の名前のままでいて欲しいです。

「熊本」のラーメンです。熊本で暮らしているものはつい見のがしてしまっている、熊本独特の食品の1つと言えそうです。

うどんから年越しそばまで、五木の麺には小さい頃から親しんできました。ラーメンを食べつけたのも、この「アベックラーメン」が最初でした。
2人用とはなっていますけれども、あくまでも目安。必要に応じて加減が出来るのが良いところ。それに長いままではなくて、2つぐらいに折ると食べやすくもなります。
スープはアルミ製で、スープは半生の状態です。それもお味噌のように練れたものではなくて粒状のものが多く混ざっていますので、スープの出し方が慣れがいるでしょう。
わたしもよく失敗していました。別の器にいったん出してからくわえるようにしましょう。
段取りが悪いと麺が直ぐに吹きこぼれます。お鍋は深い方が安心です。

2食分であることから、袋麺を2つ買うよりも熊本では安く購入出来る食品です。正し乾物ですが保管に気をつけて下さい。スープの変質が早く長期保存には向きません。

タイトルほど裏技と言えるほどではありませんでしたね。
ラーメン店で食べるものとは違って、家庭のラーメンです。
機会がある折にはぜひ、お味見をして下さい。

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レディ・ライダーへの憧れ

仮面ライダーはかっこいいけれども、遠くから憧れる存在でしかない。わたしにとっては、そのような存在。
少年ライダー隊になりたいと思ったことはあるけれど、だからといって何をしたらいいのかはわからない。足手まといにしてしまうだけのように感じます。
わたしだったら能力を持った1人の女として、加わりたい。
仮面ライダーに、女性ライダーは何人いるのでしょう。
仮面ライダーラルクをかろうじて記憶しています。手にしている弓は女性の象徴でもあるし感じはいいのですけど、もうしわけないけれどわたしの美感をくすぐらない。
露出が少ないことは、わたしの欲求を満たせないだろうけど曲線を活かしたい。

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レディ・ライダーへの憧れ

仮面ライダーはかっこいいけれども、遠くから憧れる存在でしかない。わたしにとっては、そのような存在。
少年ライダー隊になりたいと思ったことはあるけれど、だからといって何をしたらいいのかはわからない。足手まといにしてしまうだけのように感じます。
わたしだったら能力を持った1人の女として、加わりたい。
仮面ライダーに、女性ライダーは何人いるのでしょう。
仮面ライダーラルクをかろうじて記憶しています。手にしている弓は女性の象徴でもあるし感じはいいのですけど、もうしわけないけれどわたしの美感をくすぐらない。

 露出が少ないことは、わたしの欲求を満たせないだろうけど曲線を活かしたい。

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レッツ・ゴー!!ライダーキック 今日は一日SF・ヒーロー三昧

NHK-FMで朝9時から放送してきた「今日は一日SF・ヒーロー三昧」。

 午後3時、放送開始から6時間。放送された曲はおよそ50曲。

  

 ここで、ゲストに藤岡弘さんが登場。

 48曲目は「レッツゴー!!ライダーキック」。

 そして、49曲目も同じ。「レッツゴー!!ライダーキック」。

 はてな?

48曲目は、藤浩一さん。49曲目は仮面ライダー、本郷猛こと藤岡弘さんが歌われているものでした。
2つのバージョンを比較することが出来ました。昔観た時の違和感が、キアロ出来ました。
 
今のようにアニメ番組と、レコードレーベルとのタイアップは一般的に行われていませんでしたから、放送された番組が評判になってからレコードの発売が決まることもありました。テレビアニメのオープニングは1分15秒ぐらいがスタンダードでした。レコードとして出す際には2分半から3分は必要になります(当時は子供用の楽曲は、大体3分以内でした。)。そこで一番の歌詞だけが原作者や、作詞家の作品で2番以降は番組製作者の方たちが作られているケースもあります。
本来はあったものが、1分15秒の為に割愛されたのかレコードにはテレビでは使用されていなかったフレーズを聴くことがあって、子どもの頃レコードを聴いて驚いたこともあります。同じ歌手が歌っていてもテレビで使用されたものではなかったりで、子供心には戸惑いでした。
 
仮面ライダーだと、ブルルーンとサイクロン号の音が入ると、気持ちが昂ぶります。
「仮面ライダー、本郷猛は解像人間である。彼を改造したショッカーは、世界制覇を企む悪の秘密結社である。仮面ライダーは、人間の自由の為にショッカーと闘うのだ。」・・・・その言葉は、難しいことを言っているわけでもない。それでも初めて観た時の恐怖感にも似た、続々とした気持ちは今でも楽しめます。本郷猛という名前を印象づけることにも一役買っていたと考えます。
 
思えばこの時代のヒーローは、普段の生活の時の名前も印象づけようとしているところがあります。それが身近な存在に思わせることに一役買っているのでしょう。
 
 
 

 
 
 

 
 
 

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今日は一日SF・ヒーロー三昧

昨日15日のNHK-FMは朝の9時から夜の11時まで、「今日は一日懐かしのアイドル三昧」でした。松田聖子さんの「夏の扉」でスタート。最後の曲は山口百恵さんの「さようならの向こう側」でした。

  16日は「今日は一日SF・ヒーロー三昧」です。月光仮面に始まって、ウルトラマンやガンダムが登場することでしょう。先日亡くなった山城しんごさんの「白馬童子」、NHKの少年ドラマシリーズのタイムトラベラーなども紹介されることでしょうね。 わたしにとってテレビのヒーローものが始まる前の、武田薬品のクレジットは主題歌と一緒に記憶に息づいています。

 

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謎の第十惑星に幼心を思い出し 黙祷したあとの怪獣映画は心に残る

この夏休みは、BS11でガメラの全シリーズ12作品がハイビジョンでノーカット放送中。今日、8月15日の放送はシリーズ第5作にあたる「ガメラ対大悪獣ギロン」。放送時間をチェックしていませんでしたので、午後2時を過ぎてしまっていました。


 
 
 
「大怪獣ガメラ」は北海道、「ガメラ対バルゴン」は大阪城を挟んでの(キングコング対ゴジラを思わせる)決戦、「ガメラ対ギャオス」では名古屋城を空から襲っていました。列車に乗っていた乗客たちが次々とギャオスに食われていく場面はとても怖かった。ギャオスは夜行性の怪獣。熊本城にもやってくるよと、脅されて早く寝るように躾けられたのを思い出しました。寝ている間にギャオスに襲われたら?とも思いますけど、襲われる乗客の恐怖を感じないで襲われることの方がいいかしら。
 
第5作の「ガメラ対ギロン」は宇宙が舞台。主人公の少年たちが、第十惑星に連れて行かれて、そこで体験する冒険という男の子のメルヘンとでも言えるでしょう。
宇宙ギャオスが登場するシーンでの、ウルトラQ、ウルトラマンでの怪獣登場の音楽によく似ていることに今回のハイビジョン放送で気がつきました。大魔神にもニュアンスが似ていて、水戸黄門などの活劇時代劇の響きも聞かれます。これが日本的スタイルの1つかも知れません。
 
 

 
 
主人公の明夫くんが、第1作と第3作でガメラに救われた少年と同じだったのは発見でした。友子ちゃんという女の子、明夫君の妹が加わって男の子のガメラが、女の子も楽しめる怪獣映画に転換した映画かも知れません。
 
「ぼくはね。嬉しいとメガネがずれるんですよ」
大村混さんが駐在さんとして出演されたいることも、親しみを感じさせます。子どもの時に、この映画「ガメラ対大悪獣ギロン」は劇場で母と鑑賞しました。「ガメラ対バイラス」も連れて行って貰っているのですけど、母は用事があって窓口で女性に預けられて観ました。上映が終わる時間には迎えに来て、劇場の後部の座席で待っていてくれたのは退席する時に気がつきました。いつものように隣の席にいてくれない不安感からでしょうか、「ガメラ対バイラス」の内容はスチールで観た何枚かの写真ぐらいで全く憶えていませんでした。「ガメラ対大悪獣ギロン」は、一緒に鑑賞しました。一度ッきりでしたけれども女性にとっては身近である、「包丁」怪獣でしたので母とのおしゃべりにも何度も登場して良く憶えています。ままごとに、使い古しの包丁を貰ったのも「ガメラ対大悪獣ギロン」を観たあとでした。思い出の怪獣映画です。

明夫君(加藤信博):
「宇宙の何処かには地球よりも、ずっと科学が発達していて平和な世界があるに違いないと思っていたけど、やっぱり地球が最高ですね。地球に生まれた僕たちは他所の星なんかに憧れずに、この地球を平和にして戦争も交通事故もない世界にしていくしかないって考えたんです。」
 
博士(船越英二):
「それはいい勉強になったね」
 
オリンピックや、アポロの月着陸があった年の映画でしたので、宇宙人は存在したとしても地球とコンタクトを取るのには長い時間がかかるとか、アメリカから来た少年との交流が時代背景を描き出しています。友子ちゃんの白いタイツ姿も、子どもの頃を思い出させてくれました。
映画の最後で、明夫君が博士に宣言するような場面での言葉は終戦を慰霊した今日の午後には、とてもふさわしく思いました。

友子ちゃんの表情が、チャーミングで可愛い。
 
 
ガメラ・シリーズ第6作、「ガメラ対大魔獣ジャイガー」は沖縄博に合わせた公開でした。BS11で、8月16日午後8時の放送です。

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才に恵まれないほとんどの男性は、見栄を張らず、野暮を慎む。

●一見さんお断りは、合理的な連帯保証制度

京都のお茶屋さんには、“一見さんお断り”っていう昔ながらの制度があるから、たしかにだれでも気軽に遊ぶというのは難しい。お金をもってたってダメ。

銀座の女がいうもん、「成金のお客さんが、『こんどの休みに京都でも行こうか』っていっても、それ、一番実行率が低いの。北海道とかだったら、ちゃんと連れてってくれるのにね…」って。ほんとうは京都のお茶屋さんにでも連れていって、見栄を張りたいところなんだろうけど、彼らルートがないから断念するみたい。やっぱりね、一応はお金よりも人間関係が大切なんですよ、京都では。

一見さんお断りってね、あれ、連帯保証制度なんですよ。信用できるお客さんが連れてきたお客さんは信用するっていう制度。もし、紹介したお客さんが勘定を払わなかったりしたら、連れて行ったヒトが払わなけりゃならない。古いけど、合理的にできているんですよ。ややこしいカードよりも安心。

僕は、祇園には20代のときに勝さんとか錦之助さんとかに連れて行ってもらった。

でね、そんなときに芸子さんが、いうんですよ。「お兄さん、偉ろうなって、また来ておくれやす」って。当時、『白馬童子』の撮影とかは京都だったんですけど、もう目の前に大きな目標があるから妙に頑張れるわけ。「よーし、いまに見ていろ。一人で祇園に行けるようにしてみせるぞ、芸子さんを愛人にしてみせるぞ」って(笑)。

んっ? もしも祇園に行けたらどうすればいいか? うーん、そうね、見栄張って通ぶらないことだな。素直に「一度こういうところに来てみたかった」っていう風にしていれば、好感もたれると思うよ。粋に遊ぶなら、小唄のひとつぐらいやれたりするといいんだけど、そりゃ君、10年も20年も早いって(笑)。

●スナック数軒を廃業に追い込んだ『仁義なき戦い』

若い頃は、僕だっていろんなところで遊びましたよ。ナイトクラブなんて、よく行ったなあ。もう粋なんてもんじゃなくて、ただただ大騒ぎしてた。水原弘なんかが、こう、アイスペールにブランデー2本ぐらい入れて飲みはじめて、あー、無茶するなーと思って見てたら、それが回ってきて飲まされてフラフラになったりしてね(笑)。水原弘は、あれで肝臓やられちゃったんじゃないかなぁ…。

『仁義なき戦い』を撮っていたときも凄かったですよ。深作欣二監督って演技指導はあまりしないヒトだったんだけど、みんなで酒飲んだり飯喰ってりゃ気心が知れて作品もいいものができるという発想をもっていた。共食信仰みたいなもんです。で、いつも深夜の2時ぐらいまでねばって撮影するんですが、それが終わると必ず出演者を大勢連れて撮影場所の近くのスナックなんかに繰りだしていました。監督を筆頭に、菅原文太、小林旭、梅宮辰夫、松方弘樹、渡瀬恒彦…かなり豪華なメンバーなわけですよ。まあ、こういうの、普通ならスナック側にしてみれば大喜びといいたいところでしょう。だけど、それが、ぜんぜん逆だった。あんまり大勢で行くもんだから、お勘定をだれがするか曖昧になっちゃってた。だーれも払わないんです。大酔っぱらいのうえに、みんな広島やくざのつもりでいたから「わしゃぁのう」とかやってるし。あれで店、何件か潰れてますよ(笑)。

とにかくあの撮影のときは朝までよく飲みましたよ。僕いつも冗談でいっているんだけど、「『仁義なき戦い』って、みんなサングラスしてるだろ。あれね、寝不足だからなんだ」って(笑)。…もう30年前の話だけど、あの作品が華やかに役者が揃って遊びにいった最後かもわからんね。

僕も長く夜の街で遊んでいて思うけど、やっぱり銀座でも祇園でもどこでも、野暮なことやっている奴は、もてませんね。たとえばね、気に入ったホステスさんや芸子さんがいたとしても、そこで「こいつはオレの女だ」みたいなそぶりを見せるなんて慎むべきです。その女性の仕事や人格を尊重する意味でも、それは大切なポイント。もし、ちゃんとできている仲になったとしてもですよ、大勢で飲みながら、他のヒトに気づかれないように振る舞うのって粋だと思うな。でね、周りも、ふとした二人の目配せや箸の運び方とかでなんとなく関係に気づいたりするんだけど、それについては、なんにもいわない。秘め事は秘め事として、あたたかく見守るっていうか、なんかね、そういうのが素敵だし、楽しいわけですよ。

あっ、でもね、そういえば梅宮辰夫。昔はあいつ銀座の帝王だったんだけど、そんなに気をつかわないわりに、癪にさわるくらいもててたなぁ(笑)。その秘訣を僕も学ぼうと思って、いろんなママに聞いたことがあるんだ「いったい梅宮のどこがいいの?」って。そしたら、みんな「なんだかわからないけど、とっても“いなせ”なのよ」って答えるんですよ。いなせって、いまや死語に近い言葉だけど、そのヒトの面相とか、体型とか、態度とか、言動とか、いろいろな要素が絡んで、水商売の女性たちをひどくひきつけるオーラみたいなものがあるらしいんだね。まあ、こればっかりは、天賦の才としかいいようがない。努力したってそうそう身に付くもんじゃないです。だからね、その才に恵まれないほとんどの男性は、見栄を張らず、野暮を慎むことを旨として遊ぶことが肝心なんですよ。やっぱり。

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